毛穴の詰まりを取る方法とは?
毛穴の角栓を除去すれば詰まりは改善できる
鼻の周囲や小鼻に目立つ、毛穴のボツボツはファンデーションを厚塗りしてもなかなか隠し切れないものです。
時間が経つと皮脂でメイクが崩れてしまい、さらに毛穴の汚れが目立ってしまう、なんてこともあります。
手で触るとボツボツとした感触がある、こうした毛穴のボツボツの正体は、毛穴に詰まった角栓です。
角栓とは、毛穴にたまった皮脂と角質が混ざり合ったものです。
そのまま除去せずに放置しておくと、毛穴から出ている部分の角栓が空気に触れて酸化し、黒いブツブツの毛穴へと進行してしまいます。
この角栓は、外から侵入した汚れが詰まったものではなく、体内から分泌された皮脂が排出されずに毛穴が詰まったものです。
なぜ詰まるのかというと、皮脂を分泌する皮脂腺は毛穴の奥にあります。
そう、毛穴は皮脂腺の出口なのです。
角栓が詰まると毛穴の出口はふさがれてしまい、分泌された皮脂は行き場がなく詰まる一方なのです。
角栓の詰まりから黒ずみ毛穴、ニキビや毛穴の炎症などへ進行する前に、毛穴に詰まった角栓はしっかりと除去したいものです。
今回は、毛穴に詰まった角栓を取る方法を紹介します。
詰まり毛穴の角栓を取る方法
毛穴の詰まりは、皮脂が大量に分泌されることが大きな原因です。
もともとオイリー肌の人や、高温多湿な夏の時期はどんなお肌のタイプの人でも皮脂の出る量が多くなり、お肌のテカリやべたつきが気になります。
皮脂の量が多くなると、毛穴は常に大きく開きっぱなしになり目立ってしまいます。
皮脂腺はTゾーンに多くあるので、顔の中心部分の毛穴詰まりがとくに気になるでしょう。
毛穴に詰まった角栓だけでなく、毛穴トラブルの基本的な対処法は毎日のクレンジングと洗顔です。
お肌に残ったメイクや過剰に分泌された皮脂をしっかり落とし、清潔に保つことです。
洗顔後は化粧水とクリームなどでお肌の水分と油分のバランスを整えることがとても重要です。
毛穴の汚れをすっきりと落とす正しいスキンケアと、週1回のスペシャルケアを紹介します。
毛穴に詰まった角栓を除去するためには、これまでのスキンケアを見直すことが必要です。
クレンジング・洗顔・保湿ケアの正しい方法を説明していきます。
1.クレンジング
メイクをしている人は、毎日のクレンジングが欠かせません。
メイク汚れが毛穴に残ってしまうと、余分な皮脂と混ざり合って角栓となってしまいます。
しかしだからといって必死にゴシゴシこすり洗いするのはNGです。
クレンジングは正しい手順で行うことも大切ですが、毎日お肌に載せるクレンジング剤の見直しも重要なのです。
クレンジング剤にはさまざまなタイプがあります。
洗浄力の強いタイプを毎日使っていると、お肌に必要な皮脂や角質までも洗い流してしまい、お肌は乾燥などのトラブルを招くことになります。
お肌が乾燥していると、それ以上ひどくならないようにと、皮膚が過剰に皮脂を分泌し始めるのです。
これでは詰まりを改善するどころか、さらに角栓をつくるようなものです。
毛穴の角栓詰まりを気にしている人は、手早くスッキリとメイクオフできるオイルタイプのクレンジング剤を使用していることが多いです。
オイルクレンジングは、もっとも洗浄力の高いタイプといわれています。
汚れを落とすために合成界面活性剤が多量に配合されており、洗浄力は高いのですが、お肌には刺激が強過ぎてダメージとなります。
オイルタイプのクレンジング剤は毎日使うものとしてはおすすめできません。
汚れをしっかり落としつつ、お肌に優しいタイプは、クリームタイプのクレンジング剤です。
ナチュラルメイクであれば、クリームクレンジング剤で十分にメイクをオフすることが可能です。
目元や口元などしっかりメイクをしている部分は、専用のリムーバーで除去しておくとよいでしょう。顔全体のクレンジングをする際に、お肌への負担が軽減されます。
クレンジングの正しい手順は、適量のクレンジング剤を手に取り、指の腹をつかってメイクとなじませ、優しく伸ばしていきます。
ゴシゴシ強くこすると、お肌を傷めるだけでよい効果は期待できません。
クルクルしていると、するっと指の感触が変わる瞬間があります。
クレンジング剤とメイクがなじんだサインです。
そうしたらぬるま湯でしっかりとすすぎます。
2.洗顔
洗顔もクレンジング同様に、お肌への刺激となる洗顔料選びや、毛穴詰まりが気になる部分をゴシゴシこすり洗いをしていると乾燥肌を招き、角質をつくる原因となる皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまいます。
洗顔は1日2回までがよいでしょう。
洗顔のし過ぎはお肌に必要な角質や皮脂を洗い流してしまいます。
また洗顔料を使うのは夜のみで、朝はぬるま湯で流すだけでも汚れは十分に落とせます。
毎日使う洗顔料は、お肌に優しいタイプがよいでしょう。
その目安として、合成界面活性剤・防腐剤・香料・アルコール・バラペンなどの添加物が入っていないシンプルな洗顔料がおすすめです。
毛穴の角栓を除去する正しい洗顔方法のポイントは、お肌に刺激を与えず、短時間でしっかり汚れを除去することです。
洗顔の手順は、洗顔料をしっかりと泡立てて、お肌の上に泡を載せてくるくると優しく滑らせます。
キメの細かいモコモコの泡に、お肌の汚れを吸着させるイメージです。
洗い流す時はぬるま湯でしっかりと流します。
洗顔は約1~2分を目安に終わらせましょう。
時間をかけすぎるとお肌への負担が大きくなります。
3.保湿ケア
洗顔後はすぐに保湿ケアを行います。
使用する化粧品は毛穴解消に期待できる美容成分が配合されたものを選びます。
おすすめの美容成分は以下です。
・高浸透型ビタミンC(APPS)…皮脂の過剰分泌を抑制し、毛穴を引き締める作用が期待できます。
・フルーツ酸(AHA)…古い角質を取り除くピーリングの作用があり、毛穴詰まりを予防、改善します。
お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが正常化し、お肌のハリや弾力がアップするため毛穴が引き締まります。
・アミノ酸…血液の循環が良くなり、お肌の新陳代謝も活性化されるため毛穴の汚れを排出する作用が期待されます。
・サリチル酸…皮膚にたまった角質をはがす作用や油を溶かす作用があります。
そのため毛穴の皮脂詰まりの改善が期待できます。
保湿ケアは、化粧水・美容液・乳液・クリームの順で行います。
たっぷりと惜しまず、お肌につけることで毛穴の奥まで美容成分が浸透し美肌へと導いてくれます。
毎日のスキンケアではなかなか改善が見られない場合、週1回のスペシャルケアを取り入れてみるのもよいでしょう。
毛穴詰まりの改善におすすめのスペシャルケアを紹介します。
1.ふき取り化粧水
ふきとり化粧水は、お肌に残った古い角質を取り除き、なめらかなお肌にしてくれます。
クレンジングや洗顔で落とし切れなかったメイク汚れもしっかり除去し、毛穴の角栓や黒ずみ予防にもなります。
ふきとり化粧水にもさまざまなタイプがあります。
選ぶポイントは、合成界面活性剤・香料・着色料・アルコールなどが入っていないものです。
逆に欲しい成分は角質を除去する美容成分のAHA酸・クエン酸・乳酸などです。
2.オイルを使った綿棒マッサージ
毛穴に詰まった角栓は時間が経つと硬くなり、毎日のスキンケアでは除去するのが困難なケースがあります。
その時は、オイルを使った綿棒マッサージがおすすめです。
毛穴パックやピーリングはお肌の角質層まではがしてしまいますが、オイルは角栓を柔らかくして取り除くため、お肌を傷つけずに角栓をごっそりと除去できます。
使用するオイルは、オリーブオイル・米ぬかオイル・ツバキオイルが皮脂に近いオイルとされていておすすめです。
自分のお肌に合ったオイルを使いましょう。
オイルを使った綿棒マッサージの手順です。
1.クレンジング剤でメイクを落とし、蒸しタオルやスチーマーなどで毛穴をしっかりと開かせておきます。
2.清潔な綿棒にオイルをしっかりと含ませます。
角栓が気になる部分を、綿棒を横に倒しながらクルクルと優しく滑らせていきます。
力を入れてこすらないのがポイントです。
オイルが足りないと綿棒の滑りが悪くなります。
お肌に直接オイルをつけてみると改善します。
カチカチに固まった手ごわい角栓は、綿棒で優しく押したり、綿棒を2本使って挟んでみたりしましょう。
3.オイルマッサージが終わったら、いつも通りの洗顔でオイルをしっかりと落とします。洗顔後はしっかりと保湿ケアを行いましょう。
毛穴詰まり防ぐ、スキンケアと生活習慣のポイント
毛穴詰まりの改善には毎日のスキンケアがもっとも大切です。
毛穴を悪化させる間違った毛穴ケアや、食生活・生活習慣を見直しましょう。
毛穴レスのお肌づくりは内側からのケアも大切です。
1.自分の指やピンセットで角栓をムリやり取るのはNG
毛穴から顔を見せる角栓を取りたくなる気持ちはよく分かります。
しかしムリやり引き抜くと毛穴を傷つけ大きなダメージを与えることになります。
ターンオーバーが正常化すれば、角栓は自然に排出されていきます。
2.毛穴パックを頻繁に行うのはNG
毛穴パックは角栓を除去する手軽な方法です。
しかし頻繁なケアは毛穴をますます悪化させてしまいます。
手順や回数を守って行いましょう。
3.脂っこい多い食べ物、糖分の多い食べ物を控えましょう
揚げ物やファストフード、コンビニ弁当など脂質の多い食べ物、洋菓子や炭水化物など糖質の多い食べ物は、皮脂の過剰分泌につながります。
4.質のよい睡眠をとりましょう
お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーは睡眠時に活発に行われます。
毎日決まった時間に布団に入る習慣をつけて、規則正しい生活を送りましょう。
(まとめ)毛穴の詰まりや角栓を取る方法は、日常のスキンケアと生活習慣にあります
2.週1回のスペシャルケア
3.毛穴詰まりを起こさない、生活上のポイント
毛穴の詰まりは、余分な皮脂と古くなった角質が混ざり合った角栓が原因です。
角栓は、メイク汚れや皮脂の過剰分泌、お肌の乾燥などによって作られます。
毎日のスキンケアをしっかりと行い、皮脂が大量に分泌しない食生活を送ることで、毛穴詰まりは徐々に改善されます。
毛穴レスの美肌を取り戻しましょう。